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平成29年度 安全教育研修会報告

県内3地区で「安全教育研修会」を開催

講師 林 信宏 さん

 本年度は、富山地区・射水地区・南砺地区の3会場で開催しました。平日の夜という時間でしたが、たくさんの方々にお集まりいただきました。
 安全会の説明に続いて、日本赤十字社富山支部事業推進課長の林信宏さんに緊急時の手当の方法についてお話しと実演をしていただきました。
 心肺蘇生(CPR)とAEDを使った一次救命処置(BLS)について、聞きなれた富山弁をまじえながら、自分たちの体で確認しながら説明していただきました。胸骨圧迫は「強く・速く・絶え間なく」を意識することが大事だということで、実演をしていただきました。家に帰ってから、ビニールプールや浮き輪を膨らますポンプを使って胸骨圧迫の動作を実践してみました。説明していただいたやり方が体に負担がかかりにくく、しかも力が入りやすい姿勢だということが分かりました。
 また、子供と大人が参加するPTA活動において、小さな子供への心肺蘇生にはとても重要な人工呼吸についても詳しく教えていただきました。
 子供たちは、勉強や運動に全力で取り組んでいます。そんな中での危険を想定し、いざとなった時にすぐ使用できるようAEDの場所を把握しておくことは必要です。
 日本赤十字社では、「赤十字救急法・幼児安全法」などの講習会も行っています。興味のある方は受講してみたらいかがでしょうか。

富山地区
富山地区

日 時: 平成29年9月20日(水)
19:00~21:00
会 場: 婦中ふれあい館
参加者: 157名


射水地区
射水地区

日 時: 平成29年11月15日(水)
19:00~21:00
会 場: 射水市中央公民館
参加者: 58名


南砺地区
南砺地区

日 時: 平成29年11月21日(火)
19:00~21:00
会 場: 木彫りの里 創遊館
参加者: 36名


 本年度は、安全教育研修会開催地区(富山地区・射水地区・南砺地区)の単位PTAに、安全会から『救急絆創膏セット』を配付いたしました。
 PTA活動での緊急災害時などにお役立てください。

3会場での質疑応答 Q&A

○日赤救急法指導員の林信宏さんが、救急救命等に関する質問に答えてくださいました。

Q:胸骨圧迫は、骨折のリスクがあっても、骨折しても続けるということですか?
A:ろっ骨が折れると肺が損傷するが、胸骨圧迫で胸骨が折れても内臓に損傷はないと報告されているので、続けてください。

Q:子どもは体が小さいが、力加減は考えなくてよいか。
A:日赤では、子供は幼稚園児までを指し、小学生以上は基本的に大人と同じ対応とすることとしています。未就学児の圧迫深度は胸の厚みの1/3程度、圧迫回数は大人と同じ(100~120回/分)というのがガイドラインです。

Q:AEDの大切さはよくわかったので、もっと普及させればよいと思うが、実際にはそこまで普及していないのではないか?
A:AED本体が安いものでも20万円程度と高額であるのに加え、7年程度での買い替えが必要です。また、パッドやバッテリーの交換も定期的に行う必要があるなどメンテナンス費用も掛かるのも一因かと思います。台数は全国で約70万台が設置されていますが、その使用数は依然低いままです。いざという時は躊躇なく使用するという普及が重要と考えます。

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