- 更新日時:2019/02/27 (水) 14:32
- 講演会
- 講師
- 橘 こころ 氏
(「ビリママ」著者) - 開催日時
- 平成30年11月24日(土)14:30~16:00
- 開催場所
- 富山県民会館 ホール
- 演題
- 「子どもの善意を信じると子どもは伸びる、子育てが楽で愉しくなる!
~ビリギャル家族の真実~」
2014年、長女さやかさんがモデルとなった「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話」(株式会社KADOKAWAアスキー・メディアワークス)がベストセラーになり、映画化されたのは記憶に新しいところです。ご自身も「ダメ親と呼ばれても学年ビリの3人の子を信じてどん底家族を再生させた母の話」(同)を出版されました。
結婚した名古屋出身のご主人とは、価値観の相違から不仲な時代が長く続き、家庭内は冷え切っていたそうです。意地になったご主人から生活費もほとんどもらえず、その間パートをしながらずっと一人で子育てをしていたそうです。
今回は同行されたご主人が、講演終了直前に飛び入りで登壇されるというハプニングがありました。これまでの夫婦としての自らの生き方を見つめ、真摯にご自分の子育てを振り返り、懺悔される姿に、子育てに日々悩みを抱えている聴衆も一様に感動を得たようです。
ご自身の幼少期のつらい経験により、独自の熱い子育て論をもっている橘こころ氏の講演内容を要約すると次のようになります。
①子どもはみんな天才である
子どもは、誰もがひらめき脳(わくわく脳)を持って生まれてきている。そんな子どもも、大人の常識を押し付けるだけで簡単に天才でなくなってしまう。
親が子どもにかける言葉は、子どもにとって重要なものである。その子どもにある善意を信じてあげることによって、子どもの自己肯定感が強くなる。「信じている」という言葉ひとつにしても、子どもが脅迫と感じるような「信じている」では、全く結果が変わってしまう。
②「beingで褒める」
何かお手伝いをしてくれた時などは「doingで褒める」。
成績や表彰、持っているものなどを「havingで褒める」。
その子どもの存在自体を褒めて、認める「beingで褒める」。
「勉強しなさい」を「私はあなたに勉強してほしい」に変えてみる。大人がかける言葉ひとつで子どもの人生が変わってくる。
③「怒らない」
自分の感情をコントロールしないで、しつけと称して子どもに自分の感情をぶつけていないか。「怒り」というものは二次感情で一次感情は「悲しみ」である。悲しみ・苦しみがあるからこそ二次感情が生まれてしまう。怒りは「6秒ルール」といって、6秒間で最高潮に達するといわれている。過去には、夫婦の不仲であったり、自分が低迷している精神状態であったりと、大人の都合が原因で怒っていることが多くあった。親が怒りをコントロールし続けることによって子どもたちは変わっていく。
④ご主人からのメッセージ
娘を信じてやれなかったこと、息子に自分の夢の押し売りをしていたこと、これらのことに気が付いた時、怒ってばかりだった自分に気付き、初めて子どもたちに謝った。そこから自分の償いの人生が始まった。